カテゴリ:採集記( 8 )


ミカワオサを初めて採ったのは一昨年の始めだっただろうか。
その頃は崖を見つけるまでのスキルはなかったため、河川敷が採りやすいだろうと考え名古屋市内の河川敷を掘り返した。
ビギナーズラックというやつか、3時間ほど親を待たせた挙句、最後の最後で1匹のオスを出すことが出来た。
車に戻ると「こんな1匹のためにここまで来たのか」と言われ、返す言葉もなくただただ己の力不足を嘆いたのであった。

それから2年の月日が流れ、オサムシに関しては何かとレベルアップした(と思っている)私はミカワオサをリベンジすることを決めたのであった。

今回のポイントとしては
・崖から出す
・駅から歩きで行ける範囲
の二点である。

いつも通りGoogleマップで目星をつけ、ストリートビューで崖がありそうな環境かを確かめる(←見れるところは少ないが結構便利)。
もし確認せずに行って崖がなかったり針葉樹ばっかりだったら激萎えである。
車だったらすぐに移動できるが、電車だとそうはいかないため場所選びは慎重に行う必要がある。
そんなこんなで場所が決まったら次の日に出陣である。


2012年3月1日 愛知県某所

午前9時半、駅に降り立つ。
雨は止み、程よい湿度を保った暖かい朝である。

すぐさま昨日目星をつけたところまで歩き、どのような環境かを確かめる。
昨日しっかりを調べたおかげかすぐさま崖が見つかった。

見つかったのだが表面の土が...削られている。
ひと月ほど前に同業者が入っていたようだ...
そりゃあこれだけ環境が整っていたら来るよなあ...と考えつつ、掘り残したところを探す。
崖の方はしっかり掘られているが、岩の隙間に溜まった土などは手をつけられていない。
これは予想以上の苦戦である。
昼までに二桁出して、早めに切り上げたら河川敷にヒメマイマイを探しに行くんだ...などと浮気な考えをしていた罰があたったかと考えながら掘り進めること1時間...
溜まった土を退けると...


ポロっ

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おおおおおやっと出た!
手こずらせやがって

オサ掘りをしていると先に出るのは大概メスなのだが、今回は幸先よくオスが出た。
これで調子に乗って一気に10匹だなどと浮かれ気分になる。


が、現実はそう甘くない。
全然出ない、出るのは涙ばかりである。
こういうときは、先に掘った人も出なかったはずだと思うと少し気が楽になる。
これだけ崖を崩して1匹も出ずに肩を落としながら帰ったなと、そう考えながら掘るのだ。
ひたすら掘り、左手にパンを持ち食べながら掘り、するとようやくメスが出た。

続けざまにオスがこんにちは。

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待ってましたよ。

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ここまで3時間ほど掘って3匹である。
ウガタとの不毛な戦いを思い出す。
一日掘って1匹というあの罰ゲームを私は忘れない。

時間はおよそ13時、河川敷に場所替えするなら今が頃合いだろう。
あと30分掘って出なかったら移動しようと考え、崖を探す。

神も私を憐れんだか、ここでいい具合の崖を発見。
すぐさま掘る。
掘る!

1point!

2point!

3point!

我ながら見事な掘りであった。
3匹追加し、意気揚々と掘り進める。
既に電車などという考えはなく、掘る機械と化していた。

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この一帯は崖が多く、人目もないためガンガン行ける。
奇声を発しながら掘る私は我ながら異常であった。

しかしこの後、予想だにしない悲劇が襲う。


相棒を振り上げ、崖を削る。

クシャア...1hit!
(欠ける左翅)
Oh...
まぁ、仕方ない


ペキッ...2hit!
(抉れる腹部)
ないわー...


サクッ...3hit!
(もげる触角)
えっ...


グシャア...4hit!
(転がる腹部)
おいおい...


まさかの4hit。
さすがにこれにはゲンナリ。
ここまで当てるのは逆にすごいのではないか。
いや、全然嬉しくないのですが...

完全にやる気を失った私は冷静さを取り戻し、かなり慎重に掘りだし1匹を追加。
我に返った私を6時間分の疲労が一気に襲う。


...家に、帰ろう。



こうしてミカワオサ採集は幕を閉じた。

家に帰ってから数えるとオス8匹メス3匹で、完品は3匹しかいなかった。

言うまでもなく、その晩私は枕を濡らしたのである。
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御覧の通り、この体たらくである。
前回の更新からもう1年が経とうとしているではないか。
沖縄の更新をすると言い残し、忙しさにかまけて有耶無耶になっていた。
というのは嘘で、単に行った日にちが多すぎて面倒くさかっただけである。

三日坊主ほど早くはないが、比べたところで五十歩百歩といったところであろう。

言ってしまうと、どうせ誰も見やしないんだから更新しても仕方ないだろうと思っていた(表)。
しかしつい先日、知り合った一人の少年が「ブログ更新しないんですか?」と聞いてきたのである。
私としては読者がいたことに驚きを隠せず、また写真を撮っていないから更新できないという裏の事情をひた隠しにしていた自分が恥ずかしくて仕方がなかった。
また、リンク先の皆様や定期的に見させて頂いているブログの方々にはいつも情報を貰ってばかりで、何だか申し訳ないなという気持ちになってきたのもある。
こんなブログでも誰かの役に立つのであれば、それだけで十分ではないだろうか。
こうして少年の一言に元気をもらった私はもう一度このブログを更新しようとパソコンを立ち上げたのであった。




二週間後...

そう、つまり今である。
再び迷宮入りするところであったこの気持ちを思い出し、しかしログインパスワードは思い出せず、このキーボードを叩くのである。
それではどうぞ、河川敷のマイマイカブリ採集(テンプレ)。



2012.2.27 三重県鈴鹿市


いきなりだが、私は河川敷採集が苦手である。
何故だか今まで良い思いをしたことはない。
河川敷にはマイマイカブリが沢山いるとか聞くが、出て来た試しなどない。
単に私が下手なだけだろうが、唯一得たものとしては一昨年のミカワオサぐらいである(ちなみに1頭)。
そんな状況を打開すべく、私は相棒に跨り河川敷に向かったのである。

というのが後で考えた理由である。
実際は鈴鹿市産のスズカオサを探しに行こうとしたが、寒すぎて途中の河川敷で妥協したというものだ。

余談が過ぎた。
河川敷の草原に相棒を止め、イバラをかき分けヤナギへの接近を試みる。
聞くところによるとヤナギの根元のゴミだまりの中や、木のうろに頭を突っ込んでいるとか。
とりあえず根元にあるゴミを退かしたりしてみるも、やはり出てくるのはゲジぐらいのものだ。
早くも嫌気がさし、暖かさを越えて暑いぐらいの日だまりをひたすらうろついていた。

するとどうにも具合の良さそうな朽木が現れた。
崩して下さいと言わんばかりだ。
はいはい、それでは頂きます。

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何だ、俺でも出るじゃねえかと見事なテンプレ1号。


アオゴミも一緒に。

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見にくいかな、左端の方にマイマイがいます。

しかし結局出たのは1匹。
いまいち揮わず。

再びうろうろしていると今度は少し小さいが洞を発見。

枝を拾い、中をつついてみる。
腐った木の柔らかさの中に何やら硬いものが。
持ってきた懐中電灯で覗いてみると...


-画像がないため想像してください-


出ましたテンプレ2号。
3匹仲良く頭を突っ込み、頭隠して尻隠さず状態。
穴が小さいので枝を箸のように使い引きずり出す。

さらに近くの朽木を割ると...

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マイマイだと思った?残念、アオゴミちゃんでした。
4つ並んで可愛らしい。

アオゴミもきっと数が少なければ珍品美麗種だったこと請け合いである。

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日に照らされた彼らは美しく、何故か1頭採集してしまうのでした。

ちなみにマイマイは1匹追加である。

実質1時間ほどしか採集していないが、河川敷のテンプレを満喫したので本題のスズカオサへ向かおうとした。

山へ向かって相棒を走らせる。

迎え撃つ風。
先ほどとは打って変わって恐ろしいほどに冷たい風。

それほどに情熱的でない私の心はこの風によって簡単に砕かれ、家から40分も離れたロー○ンで東京行きのバスの振り込みをして帰ったのであった。






以下余談


実は去年の年末から今年の年始にかけて、いろいろとオサ掘りをしてまいりました。
(面倒臭い&写真がないので)簡単にまとめると...

2011.12.23 金剛山 イワワキ×3 ドウキョウ×1 オオオサ×3
2011.12.25 枚岡   ヤコン×10
2011.12.29 鈴鹿市 ヌノビキ×10前後 オオオサ×2
2011.12.30 鵜方   ウガタ×1
2011.12.31 養老   オオオサ×1 クロナガ×1
2012.1.2   四日市 ヌノビキ(ハイブリかも)×20程
          四日市 スズカ×20程
2012.1.3   海津市 ヨウロウ×20程 オオオサ×1 クロナガ×1

といった感じ。
怒涛の勢いで掘り、それなりに出してきました。
今年の目標はマヤサン亜種をコンプすること(残りウガタ♂とタキハラ)とイセ・シマ・キイを採ることです。
掘りに行けそうだったら掘ってもいいのですが、今のところトラップで狙う予定です。

3月1日(明後日)はミカワオサを掘りに行く予定です。
電車なのでいまいち場所が選び辛いですが...何とかなるでしょう。

3月8日~12日は東京周辺を攻める予定です。


以上、余談でした。
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沖縄3週間の旅から帰還して早3週間といったところですが、ブログを更新する機会がなかなかありません。
嘘です、3週間分を纏めるのが酷く億劫なのです。

全体的に気温が低く、西表の一週間なんかはほとんど雨に泣かされました。
狙っていたものは全くと言っていいほど採れず、いわゆる普通種すら発生していないという状況の中、それでも南の虫はある程度採ることができました。

いずれまた詳しく書くと思います。
暫しお待ちを頂ければ幸いです。



今回は沖縄に行く数日前に行ったフチグロトゲエダシャクの採集記。

3/13

蛾屋の後輩である俺人虫君に出会ったのが去年の新学期の頃。
もちろんその時はすでにフチグロトゲエダシャクの発生は終わっており、それから約一年待ったこの日。
天気のあまり優れない日が続く中、天気予報に現れた気温の高い晴れマークの日。

15日の沖縄行きまでにあまり時間が無かったため、彼と相談して連れて行ってもらうことに。

ポイントが遠いためいつも通り彼の家に泊めてもらい、朝早くから出発するという予定になる。

6時に起床し、車に乗ること2時間ほど。
どこだったかのトンネルを抜けると一面雪景色に変わる。
久しぶりの雪にさすが日本海側だと感動するも、今年は雪が多かったので、もしかしたら発生地の河原も雪で覆われているのでは・・・という良くない想像が頭の中を過る。

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ポイントに着くなり彼が発狂し始めた。
どうやら去年居たあたりが少し開発されているとのこと。
心配していた雪も結構残っており、出鼻を挫かれた感じになる。

天気は良いだけに余計悔しい。
開発を逃れたあたりをうろついていると彼がまた発狂し、いきなり走り始めた。

あまりの状況に気でも触れたかと思って見ていると、「いました!」と叫ぶ声が。

その声に釣られ私も発狂し走って向かう。

覗き込んで見ると、彼の網の中には紛れもなく”それ”が入っており、初めてみる可愛さと美しさに思わず雄叫びを上げた。

しかし彼はその網を裏返し、中にいたふっちーを逃がしてしまった。
飛んでいく様子を茫然と眺めていると、彼は「羽化不全で翅が変でした。」と一言。

ならば仕方ないと発生していることは分かったので探しにかかる。

しばらく歩いていると土手になっているところを飛ぶ一匹の淡い色の物体が。

あわてて走るもフユシャクとは思えぬ速さで上へ飛んでいく。

間違いない、やつはこの土手にいる!とかアホなことを思いつつ視線を前に戻すとこちらに飛んでくる姿が。


狙いを定め、網を一振り。


覗き込んで見るとそこには完品のふっちーが。

あまりの嬉しさになぜか周りを確認してしまった。

ふと正気に戻ると目の前をもう一匹飛んでいるではないか。

さきほど採ったのを〆ることもせず、もう一匹を捕獲。

網の中に二匹も入っているこの贅沢な余韻をしばらく楽しみ、彼らをそっと三角紙に包み込んだ。

その後も何匹か追加し、ここでやっと写真を採っていないことに気がつく。


網をカメラに持ち替え、撮影を試みるも止まってくれる気配など微塵もない。

そのまましばらくうろつくも、どうにもダメなので再び網に持ち替える。

すると〆そこなった一匹が網から逃げ出し、近くの草に止まった。

これはチャンスとカメラを取り出し、撮影開始。

痛みはなく、綺麗なオスだった。
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何度か飛んだり止まったりを繰り返し、たくさん写真を撮らせてくれた。

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その後風が強くなってきたので車に戻る。

あまりの暑さに車に置いてきたおにぎりが腐っていないか心配だった。

遅い昼食を取り、帰宅となった。

予てから見たいと思っていたフチグロトゲエダシャクに出会えて嬉しい限り。


運転してくれた俺人虫くんに感謝です。
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3/5

「シガラキを掘ったなら次はヌノビキに行くしかない。」

こんな適当な思いつきとともに再び滋賀に行ってきました。
ついでに前回あまり揮わなかったシガラキやソタヤコンも再チャレンジしようという魂胆です。

前回と同じくN氏に加え、今回ははやぶさ氏も参加とのことで心強い限り。

ちなみにヌノビキオサムシは滋賀県の布引山周辺に産するイワワキオサムシの1亜種です。

まずは最初のポイントへ。
竹の混じった雑木林で崖になっているところを掘ってみる。
しばらくするとオサムシのエリトラが出てくるも死骸。
私は生きているのが欲しいのだ!と別の低めの崖を探して掘ってみるもカエル・・・。
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黙々と掘り進めるとついに・・・!
赤いオサムシがポロリと!
しかしメスなのでどうにもパッとしない。(写真撮り忘れ・・・)
オサムシはやはりオスを採らなければ面白くないと思う。

その後続かず車に戻るとはやぶさ氏が毒瓶にオサムシを数頭入れて帰ってくる。
これが経験の差か・・・。

気を取り直して次のポイントに移動し、掘ってみるとわりとすぐにオサムシが落ちた。
これを機に、さっきまでの採れなさは何だったのかと思うほどたくさん出てくる。
ほどなくして黒い個体や緑の個体も出てくるように。
三色揃って美しい・・・。
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こんな崖からも・・・
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ヌノビキ
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合わせて20匹以上を採集し上々。
かなり満足したがこの時点でまだ12時半ほどだったので、欲張ってシガラキの前に滋賀のイワワキも見に行こうということに。


思えばこれが運の尽きだったのかもしれない。


しばらく車を走らせ窓からいい感じの崖を見つけては掘る。

しかし掘れども掘れども出るものは有らず。
やはり欲張ってはダメか・・・。
二兎を追うもの一兎・・・は得たが二兎を得るのはなかなか難しい。

どう頑張っても出てくる流れではなかったので、ターゲットをシガラキに戻すことに。
まずは数年前にはやぶさ氏がシガラキを掘ったというポイント。

が、肝心のポイントを忘れてしまったようで、周りにある適当な崖を崩してみる。
すると毎度おなじみのオオオサムシが落ちてきた。
おなじみと言えども何も出ないときに出会うと少し嬉しくなる。

オオオサに浮気をしていると今度は本命のシガラキが・・・!


半分になって落ちていました。
しかも黒色のオス個体・・・。
ゲンナリしながらも交尾器を標本にするために一応持って帰る。

その後オオオサとシガラキのメスを1匹ずつ追加し、別のポイントへ移動してオビモンマグソやマイマイなどをつまむ。


ここからが本当の悪夢。


シガラキがあまりにも出ないため、数日前にはやぶさ氏が行っていたポイントへ向かう事に。
本来ならシガラキをタコ採りして河川敷にてソタヤコンを探している時間だったのだが・・・現実はそう甘くない。

そのポイントはすでに掘ってあるため、山の反対側に行って場所を探す・・・


探す・・・



探しても崖が見つからない・・・



次第に日没が近づきうす暗くなる林道。


昼過ぎまでは皆ライトを持ってきたので晩まで掘れると意気込んでいたのが嘘のよう。

とりあえずシガラキを落とすことに必死になっていた。



すると目の前に先ほどとは違う輝きを放つ崖が現れた。

車内はなぜか狂気に満ち、運転手のN氏が「ここは女子高だぁ~!」とか言い出す始末。

これ以上暗くなると崖を探すのが困難になるため、ここに決めてライトを装着し掘り始める一同。


・・・




・・・・・・・




出ない・・・!!!



環境は悪くないはずなのになぜかスジアオゴミムシしか出ない。


何故だ!!
これではあんまりだ。

真っ暗になるまで粘るつもりが、あまりにも出ないため崖が終わってしまった。

女子高だと思って入ったら男子校だったような喪失感。


始めのヌノビキは「採れるかな・・・ドキドキ」なんて謙虚な気持ちだったからたくさん採れたのだ。
そこから欲を出しイワワキだのソタヤコンだの言い始めたため見放されたに違いない。

人というのは思い通りにならないと次第に怒りを産み始める。
そうやって崖に怒りをぶつけ始めたらもうお終いだ。

そんなことを思いつつ崖のど真ん中などを不意に崩してみると・・・スジアオ



ではなくなんとシガラキだった。

こんなの絶対おかしいよ!なんて言いたくなるような状況。
そこから真ん中を掘り、それぞれ1匹ずつ出した。

結局ここは工業高校だったということで落ち着いた。

オサ掘りというのは出れば疲れなんて吹き飛ぶが、出なければ倍の速度で疲れが溜まっていくもの。

凝りずにそれから真っ暗な河川敷に繰り出すも、前回のように1発でヤコンを掘りだすなんて奇跡のようなことは起こらず、疲労を蓄積させるだけとなった。

ここで気力も空腹も限界となったため、来来亭の野洲本店に行きラーメンを食し解散となった。
疲労困憊の中、なぜか両手をあげてピースをしているはやぶさ氏。
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疲れた体に染みわたるこのラーメンのうまさは如何とも表現しがたい。

こうして今回の採集は午前中が大成功、午後は大敗となったのであった。


長時間運転してくれたN氏、ポイントを絞ってくれたはやぶさ氏には本当に感謝です。
N氏、西表では僕も頑張るからね!
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1/4は松阪にフェモラータのゴールを採りに行きました。

フェモラータオオモモブトハムシは元々東南アジアに広く分布する大型のハムシで美しい金属光沢を持ちます。
それがどういうわけか日本の三重県の松阪市の某河川のクズで発生しているのです。
近くにあったペットショップからの脱走(放虫?)が有力とされていますが、詳しいことはよく知りません。
そんなこんなで食草がクズというありふれたものだった事も影響してか見事に定着してしまったようです。


実は10月にも採りに行っており結構な数を採ってきたのですが、後輩が是非採りに行きたいとの事だったので再び行ってまいりました。

場所はもう分かっており軽く採れると分かっていたので、ついでに河川敷でイセオサムシも探そうかという感じでした。

松阪まで高速が無料区間になっているので非常にありがたく、1時間ほどで到着。
着くや否やそれはもうすぐに見つかります。
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どこを見てもゴールだらけ。
30分もうろつくとこんな感じ。
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これでもほんの一区画での成果で、この川のクズにどれだけいるのだろうと恐ろしくなります。

ちょうど昼ぐらいになったので少し移動し昼飯を食べ、少し離れた隣の川へと行くことにしました。
が、しかしなかなか思っていたような環境ではなくイセオサムシは望み薄。
一応ヤナギとか生えていたので掘ろうと近づくと・・・・




あれ、さっきまで腐るほど見ていた芋みたいなものがぶら下がっているではありませんか。
念のため割ってみると・・・


いました、フェモラータです。
よく見るとここも辺り一面ゴールだらけ。
下手するとさっきより多いかもしれません。
とりあえず見つけてしまったものは仕方ないので採りまくることに。
結構いい土産になります。


絡みついてこんなになってるゴールとか・・・。
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一つのふくらみに2~3匹入っていることもあるのでこれだけでも10匹ぐらいでてきそうな予感。

結局この調子でゴールを採り続け、最初の写真の倍ぐらいの量を確保。
が、重い。
これを持って電車で奈良に帰ることを考えて軽く鬱になりました。
そんなゴールは電車内で温まりクモが出てくるというハプニングがありましたが、無事に持って帰り玄関先に鎮座しています。


この間行ったときには確かに多かったもののここまで深刻には考えていませんでした。
外産の虫が近くで採れるなんて!という感じで少し喜んでいたのも事実で、今回もそんな楽観的な考えで行きました。
しかし情報はあったものの隣の河川にまで侵食していっている状況を目の当たりにし、相当な危機感を覚えております。
東南アジアの虫が特に暖かいというわけではない三重に定着するなんて考えてもなかったですし、そのうちいなくなるのだろうと思っていました。
でも見る限りでは衰える様子はなくどんどん広がっているといった感じで、クズなんてどこにでも生えているような植物なら歯止めをかけるのは不可能でしょう。

このままどうなっていくか見守る事しか出来ないのでしょうが、これ以上広がらないように気つけねばなりません。
今後が要注目です。
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実家に帰っていたこともあり、年も明けてすぐ1/2~1/4にかけていろいろ採りにいっていました。

まずは1/2
この日の目標はスズカオサムシ。
これも以前紹介したシガラキオサムシと同じマヤサンオサムシの1亜種で鈴鹿山脈の三重県側、鈴鹿市~四日市市にかけて生息しています。

この日はちょうど四日市に行く用事があったため、昼ごろに出発し目をつけていた場所を経由して行くことにしました。
自分でポイントを探して掘るのは久しぶりで、出てくる自信もありませんでしたがとりあえずやってみることに。
少し山の方に来たのでまだ雪が残っており、久々に見る雪にテンションが少し上がり気味。
しかし歩いてみてもなかなか崖になっているところが見つかりません。
適当に掘ってみるも出てくるのはハネカクシだけ。

しばらくうろうろしていると大きな岩に土がかぶさっているところを発見。
ベリベリ剥がしてみるとムカデに混じって1匹のオサムシが!
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おおおおおおおさむす!
しかしメスなので判断に迷う・・・。

その後うろうろするも全く見つからず、諦めて上の方へ登っていくと・・・





掘ってくれと言わんばかりの崖が!
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写真撮り忘れてたので奥の方を少し掘ってしまってます・・・。

そしたら今までがバカらしくなるほど出てくるではありませんか。
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二匹一度にこんにちは。
男の子なので種類が分かります。
しかしよく見ると赤い方・・・1発喰らわして前胸が抉れてますごめんなさい。

上の方を崩すとふた回りほど小さいヤマトオサムシも。
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この辺りはミナミヤマトオサムシになるようです。

結局この崖でスズカ5匹とヤマトが7匹ほど出てきました。
結構満足し、時間も時間だったので土を戻し退散。

傾いた日が雪に反射して綺麗でした。
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奈良に戻ってから比べたのがこちら。
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左のマヤサンに比べると脚が黒っぽい感じです。

ゲニの比較
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左のマヤサンより長く、以前のシガラキに比べるとねじれが小さいといった感じ。
結構分かりやすくていいですね。


続いて1/3
残念ながら写真がないので軽く・・・。

大学の後輩が松阪で発生している外来種のフェモラータオオモモブトハムシ(Sagra femorata)を採りに来ました。
それは次の日に行く予定でこの日は四日市産ではなく鈴鹿産のスズカオサムシを掘りに行くことに。
特に場所は決めてなかったのですが山の方に行ったらいいだろうなんて思ったのが運のつき。

鈴鹿の山の方には椿大神社というなかなか大きな神社があり、初詣に来る参拝客ですごい渋滞になっていたのです。
みごとに捕まってしまい1時間半ほどタイムロス。
地図とにらめっこしながら車を走らせ迷い、行き止まり、やっとよさそうな場所に着きました。

適当に掘ってみると後輩がさっそくオサを出してましたがメス。
私も2匹出すもメス・・・。
そしてその後続かず、よい場所も見つからず。
この辺りは確かイワワキとの交雑帯・・・。
何としてもオスが欲しかったのですが出ないものは仕方ないので雪遊びをしました。
これが非常に楽しい。
途中で鹿の糞を見つけ冬マグソを探すもチャグロのみ。

そうこうしていたら日が暮れてきたので退散。
家に帰って昨日のメスと比べてみると明らかに大きさと形が違う・・・。
これはやらかした感が・・・夏にコップ埋めよう。


長くなるので続きます。
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世はクリスマスというものを楽しんでいる時、私は滋賀県にてオサ掘りをしていました。
狙いはシガラキオサムシ、信楽周辺に棲むマヤサンオサムシの亜種です。
滋賀の地理は良く分らないため友人のN氏に案内してもらいました。


まず1つ目のポイントは以前N氏がシガラキを採ったというところ。
昼ごろまでここで粘ろうと思いしばらく掘るが全く出ない。

1時間ほど掘ったところでこいつ。
一瞬、”あっ!”と思いましたが・・・
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オオオサムシ・・・エリトラの青が綺麗な常連さんです。
亜種も変わらず何とも言えないですが、ヌルは回避。


それからは何も出ず、ポイント変更をしようと車に乗り込む。
車内で相対性理論を流していて少しテンションが上がる。


昼も近いので少しばかり食べ物を腹に入れ、次のポイントへ。
しかしなかなかいい崖が見つからず、移動しては掘りの繰り返し。

しかもスコップが壊れてしまい、根掘りを使わざるを得ないという状況にやる気をなくしつつ、そのうちの1か所で鹿のフンを発見。
しかも少し穴があいている・・・。
冬マグソの香りをかぎつけよく見てみると・・・
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オビモンマグソコガネ
セマダラじゃねーのとか話しながら何気なく採ったものですが、なかなかに珍しい種類でした。
この辺は奈良と滋賀にしかおらず、島根と広島に飛んで分布しているようです。

もう1種はチャグロマグソコガネ。
これは普通種のよう。

冬マグソは初めてだったので結構満足しましたが、残念ながら本命が採れておりません。

途中でホームセンターを見つけ新たに相棒を購入。
何だか少しやる気が出てくるもこの時既に15時といったところ。
急がないと日が暮れてしまいます。

車を走らせ、少し崖が見えたので突っ込んでいきとにかく掘る。





掘る。







掘る・・・!!






・・・・・・・。






私「ああああああああああああ!!!しがらきやああああああああああ!!」


N氏「マジすか!」


私「ちょ、ちょっと写真撮るから車のキー貸して!」



といった具合で出てきたのがこちら。
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本命のシガラキオサムシ。
といってもマヤサンと何ら変わりません。
しかしこの子、男の子なのでゲニが抜けるのです。
ゲニというのはゲニタリア(genitalia)の略で♂交尾器のこと。
つまりは・・・そういうことです。

この後日が暮れるまで掘り返すも追加は出ず、変な大きなキノコが凍ってたのと朽ち木を割ったらヒメバチが出てきただけでした。
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寒いのでとりあえず車に乗り込み、

N氏「これからどうしましょう?」

私「まだ17時半かぁ・・・ソタいるんなら欲しいなぁ・・・河原行かん?」

N氏「行きましょう。」

もう真っ暗な中明りのない河原に行くという無茶振りに応えてくれるN氏、大好き。

ソタヤコンオサムシはヤコンオサムシの亜種で滋賀にもいるみたい。
どうも家の近くのは普通のヤコンっぽいので採れるなら欲しかったのだ。

少し走るといい感じの河原を見つけ、適当にヤナギの根元を掘ってみる。
すると1発でヤコンが出てきた。

幸先いいがメスだったので種類が分らない・・・。
オスを探すも真っ暗でライトの明り一つでは厳しいものがあり、諦めて帰ることに。
採れたヤコンはソタであることに賭けよう・・・。

そんなこんなで駅に着くとすぐさっき行ったばかり。
30分ほど電車はなく、寒いホームでひたすら待っていました。


数は採れませんでしたが、いいクリスマスになったと思います。
ずっと運転、案内してくれたN氏に感謝です。
またリベンジに行こうと思います。
その前にスズカオサ行きたいなぁ・・・。
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2週間ほど前、観察会をやっていたところ活動中のクロスズメバチの巣を2つ見つけました。

これは掘るしかあるまいとネットではちとり煙幕を注文し、届いたので早速行ってきました。

決行日は2010.12.8 AM7:00

流石に12月とあってものすごく寒い。
この時間帯にしたのは人目を避けるためと寒くてハチが動けないうちにやってしまおうという理由から。
もちろんハチも寒いが人間だって寒いのである。

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まず巣の入り口はこんな感じ。
これは見つけたときに撮ったのでワーカーが飛んでますが、この日は流石に飛んでませんでした。


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次に煙幕を焚きます。
前やった時は途中でハチが目を覚まし首筋を刺されたので今回は念入りに。


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穴にふたをし、しばらく煙を吸わしてから少しづつ掘り進めます。
始めはこんな感じ。


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そしてどんどん掘り進めると御開帳。
立派な巣である。


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もうごそっと取り出します。
半分ぐらいオスで次のクイーンが少しと残りはワーカー。
1000匹以上居ただろう。


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ハチの子を取り出していると外に出ていたワーカーが帰ってきました。
帰ってきたら家が無くなっているなんて考えただけで恐ろしいですね。
朝日に照らされた背中から悲しみが伝わってきそう。


もうひとつの巣は実はこの前に終わらせています。
グレープフルーツぐらいの比較的小さな巣でした。
おおよその数はクイーン40匹、ワーカー90匹、オス120匹。
これでもかなり多く感じます。

そして肝心のハチの子は佃煮、ハチの子ご飯、炒め物などにしておいしくいただきました。
来年は巣を養殖してみたいな、なんて。
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