フチグロトゲエダシャク

沖縄3週間の旅から帰還して早3週間といったところですが、ブログを更新する機会がなかなかありません。
嘘です、3週間分を纏めるのが酷く億劫なのです。

全体的に気温が低く、西表の一週間なんかはほとんど雨に泣かされました。
狙っていたものは全くと言っていいほど採れず、いわゆる普通種すら発生していないという状況の中、それでも南の虫はある程度採ることができました。

いずれまた詳しく書くと思います。
暫しお待ちを頂ければ幸いです。



今回は沖縄に行く数日前に行ったフチグロトゲエダシャクの採集記。

3/13

蛾屋の後輩である俺人虫君に出会ったのが去年の新学期の頃。
もちろんその時はすでにフチグロトゲエダシャクの発生は終わっており、それから約一年待ったこの日。
天気のあまり優れない日が続く中、天気予報に現れた気温の高い晴れマークの日。

15日の沖縄行きまでにあまり時間が無かったため、彼と相談して連れて行ってもらうことに。

ポイントが遠いためいつも通り彼の家に泊めてもらい、朝早くから出発するという予定になる。

6時に起床し、車に乗ること2時間ほど。
どこだったかのトンネルを抜けると一面雪景色に変わる。
久しぶりの雪にさすが日本海側だと感動するも、今年は雪が多かったので、もしかしたら発生地の河原も雪で覆われているのでは・・・という良くない想像が頭の中を過る。

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ポイントに着くなり彼が発狂し始めた。
どうやら去年居たあたりが少し開発されているとのこと。
心配していた雪も結構残っており、出鼻を挫かれた感じになる。

天気は良いだけに余計悔しい。
開発を逃れたあたりをうろついていると彼がまた発狂し、いきなり走り始めた。

あまりの状況に気でも触れたかと思って見ていると、「いました!」と叫ぶ声が。

その声に釣られ私も発狂し走って向かう。

覗き込んで見ると、彼の網の中には紛れもなく”それ”が入っており、初めてみる可愛さと美しさに思わず雄叫びを上げた。

しかし彼はその網を裏返し、中にいたふっちーを逃がしてしまった。
飛んでいく様子を茫然と眺めていると、彼は「羽化不全で翅が変でした。」と一言。

ならば仕方ないと発生していることは分かったので探しにかかる。

しばらく歩いていると土手になっているところを飛ぶ一匹の淡い色の物体が。

あわてて走るもフユシャクとは思えぬ速さで上へ飛んでいく。

間違いない、やつはこの土手にいる!とかアホなことを思いつつ視線を前に戻すとこちらに飛んでくる姿が。


狙いを定め、網を一振り。


覗き込んで見るとそこには完品のふっちーが。

あまりの嬉しさになぜか周りを確認してしまった。

ふと正気に戻ると目の前をもう一匹飛んでいるではないか。

さきほど採ったのを〆ることもせず、もう一匹を捕獲。

網の中に二匹も入っているこの贅沢な余韻をしばらく楽しみ、彼らをそっと三角紙に包み込んだ。

その後も何匹か追加し、ここでやっと写真を採っていないことに気がつく。


網をカメラに持ち替え、撮影を試みるも止まってくれる気配など微塵もない。

そのまましばらくうろつくも、どうにもダメなので再び網に持ち替える。

すると〆そこなった一匹が網から逃げ出し、近くの草に止まった。

これはチャンスとカメラを取り出し、撮影開始。

痛みはなく、綺麗なオスだった。
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何度か飛んだり止まったりを繰り返し、たくさん写真を撮らせてくれた。

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その後風が強くなってきたので車に戻る。

あまりの暑さに車に置いてきたおにぎりが腐っていないか心配だった。

遅い昼食を取り、帰宅となった。

予てから見たいと思っていたフチグロトゲエダシャクに出会えて嬉しい限り。


運転してくれた俺人虫くんに感謝です。
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